震災と無線

アマチュア無線を続けていて良かったと思えたことがあります。
東日本大震災が発生したときのことです。

被災した身寄りのない友人をアマチュア無線で救うことができたのです。

友人とは、アマチュア無線を通じて知り合いました。

当時の私は中国地方に住んでいました。原発で事故が発生した際に、原発からそう遠く無い場所に住んでいた友人は放心状態でアマチュア無線の作業台の前に座っていたようでした。

しかし、私からの問いかけに応じることができない程気が動転していたようで、意味のわからない呻き声を上げていました。

それでも私は一晩中無線越しに訴えかけました。

友人宅周辺の放射線量が高い状態のまま一夜が明け、ようやく友人は私の問いかけに答えてくれました。

「どうしたらいいんだ」絞り出したような一言が、彼の恐怖を物語っていました。

集団生活をすると過呼吸になってしまう友人にとって避難所は地獄のように映っていました。

その事実を知った私は愛車で友人を迎えに行くことを決意し、指定した待ち合わせ場所で落ち合うことができました。

それからは私の家で避難生活をすることになりました。

今では私の事業を手伝ってもらっており、なんとか平常運転に近い状態にまでなりました。

実はそのことがある前に、もう使わないだろうとアマチュア無線の買取サービスを探して一台を残して売ってしまっていたのですが、売ったお金でなんとなく購入した予備電源がとても役に立ちました。

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